振袖に描かれた古典柄に込められた意味【その5(はまや行)】

振袖に描かれる古来より伝わる伝統文様。
実は、柄のデザイン一つひとつに人々の願いや文化が込められているんです。
柄の意味や由来を知っていれば振袖選びがもっと楽しくなるはず。
吉祥文様・有職文様・草花文様・正倉院文様・名物裂文様・辻が花文様・風景文様などの主な古典柄をご紹介させて頂きますので参考にしてみてください。

古典柄一覧(はまや行)

  • 花籠

古典柄の花籠に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

様々な花を竹で編んだ籠に盛った形を文様化したもので、優美さを表しています。

  • 花喰鳥(はなくいどり)

古典柄の花喰鳥(はなくいどり)に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

花枝をくわえた鳥の姿は、楽園より幸福を運ぶ吉祥の意味を持ちます。

  • 花車

古典柄の花車に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

御所車に四季を彩る花を飾った車で、「たくさんの幸せを招きますように」という願いが込められています。

  • 花菱

古典柄の花菱に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

有職文様の一つとして一部の貴族しか使えなかったため、高貴・上品の意味があります。

  • 花丸

古典柄の花丸に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

様々な花葉をやその枝花を丸くまとめた文様で、優雅さを表しています。

古典柄の蛤に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

蛤は対の貝しか合わないため、夫婦円満の意味を持ちます。

  • 檜扇

古典柄の檜扇に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

十二単のお姫様が持っている扇で、縁起の良い末広がりの形状から富の象徴とされています。

  • 桧垣

古典柄の桧垣に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用
網代のように斜めに組んだ垣根を文様化したもので、規則的に並んでいる事から行儀作法・礼を尽くすという意味があります。

古典柄の菱に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

水辺植物の「ヒシ」の葉や実に似ている事から、菱型と名づけられ子孫繁栄や無病息災の意味を持ちます。

  • 毘沙門亀甲

古典柄の毘沙門亀甲に込められた意味
四天王の一尊である毘沙門天の着衣や甲冑に用いられた事からその名がつき、七福神のひとつである事から財をもたらすとされています。

  • 百福

古典柄の百福に込められた意味
文字通り福という感じを百種類の字体で書いた文様で、特別な福がもたらされるといわれています。

  • ひょうたん

古典柄のひょうたんに込められた意味
種が多い事から子孫繁栄、他に商売繁盛と厄除けの意味を持ちます。

  • ふきよせ

古典柄のふきよせに込められた意味
色んな木の葉が風に吹き寄せられて集まった様子を文様化したもので、秋の風情を感じる柄になります。

  • ふくろう

古典柄のふくろうに込められた意味
当て字で、「不苦労」(苦労がない)「不苦老」(長寿)「福来郎」(福が来る)「福籠」(福がこもる)「福老」(豊かに年をとる)などの意味があります。

古典柄の藤に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

繁殖力が強い事から子孫繁栄、稲穂の似ている事から豊作を願う文様とされています。

  • 富士山

古典柄の富士山に込められた意味
当て字の「不二」(二つとない山)から、尊いものの象徴とされています。

  • 文箱(ふばこ)

古典柄の文箱(ふばこ)に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

手紙や書き物を入れておく蒔絵の箱を意匠化したもので、優雅さを表現しています。

  • 分銅繋ぎ

古典柄の分銅繋ぎに込められた意味
秤に使う重り「分銅」を繋ぎ合わせた文様で、紗綾形と同じように地紋としてよく用いられます。

  • 鳳凰

古典柄の鳳凰に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

麒麟、亀、龍と共に四霊といわれ、平和の象徴を意味します。

  • 牡丹

古典柄の牡丹に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

百花の王と称され、小さいつぼみから大輪の美しい花を咲かせる事から、「幸福」・「豪華」・「富貴」を表します。

  • 豆絞り

古典柄の豆絞りに込められた意味
豆は一粒まくとたくさん実がなる事から、子孫繁栄を願った文様になります。

  • 御廉(みす)

古典柄の御廉(みす)に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

宮殿や神社で使用されるすだれの事で、神のご加護があるとされています。

  • 名物裂(めいぶつぎれ)

古典柄の名物裂(めいぶつぎれ)に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

日本の染織技術の発達に大きな影響を与えた中国から渡来した高級絹織物の総称です。

邪気を祓う霊木とされ魔除けの意味と、不老長寿の「桃源郷」から長寿の意味があります。

古典柄の毬に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

平安時代のまだ幼いうちに嫁入りするお姫様を思う女中達が、一人でも遊べるようにと
美しい装飾を施して持たせたのが始まりで、嫁ぎ先での幸せを願う意味があります。

  • 矢絣

古典柄の矢絣に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

「破魔矢」というように魔を祓う意味と、弓で射た矢は戻らない事から嫁入りに矢絣の着物を持たせたとされます。

古典柄の龍に込められた意味
全ての生き物の祖とされ、万能力を示す意味があります。

  • 流水

古典柄の流水に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

流水は流れがあり腐らないことから、「清らか」「正義」などの意味があります。

  • 雪輪

古典柄の雪輪に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

雪の結晶をモチーフに「六花(りっか)」とも呼ばれ、豊年の象徴になります。

まとめ

今回ここでは、振袖に描かれた古典柄に込められた意味【その5(はまや行)】をご紹介いたしました。
本当に着物らしい柄といえばやはり「古典柄」の着物です。
女性の美しさを引き立てることもさることながら、歴史的伝説に基づくものや宗教上の信仰によって守られてきたもの、
魔除けや厄除けといった無病息災の願いが込められた「古典柄」の魅力は奥深さを感じ取れます。
全ての古典柄の意味を覚えるのは、難しいと思いますので、振袖によく描かれる古典柄の、「御所車」「毬」「貝桶」「芍薬」「雲取り」「熨斗」「雪輪」などを中心に、ご参考頂けたらと思います。
古典柄それぞれの名前の美しさや込められた意味を知ることで、着物の美しさを楽しんでくださいね。

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