振袖に描かれる古来より伝わる伝統文様。
実は、柄のデザイン一つひとつに人々の願いや文化が込められているんです。
柄の意味や由来を知っていれば振袖選びがもっと楽しくなるはず。
吉祥文様・有職文様・草花文様・正倉院文様・名物裂文様・辻が花文様・風景文様などの主な古典柄をご紹介させて頂きますので参考にしてみてください。
古典柄一覧(たな行)
鯛は、「たい」と「めでたい」の語呂が合う事から、縁起の良い魚として吉祥の意味を持ちます。
個々に意味がある宝物を並べ、幸運を求める意味が込められています。
宝船は七福神が乗り、宝物を載せた帆船の事で、新たな旅立ち・門出を意味します。
理想郷「常世国」の果実とされ、長寿を招き元気な子を授かるといわれています。
蒸気の立ち昇る様は吉祥とされ、高貴な文様として愛用されています。
和歌や俳句、絵などを書く細長い色紙を文様化したもので、学問成就や仕事の成功を願う柄とされています。
基本的には単体ではなく、千鳥2羽と波間を描き「一緒に世間の荒波を乗り越えて行きましょう」という夫婦円満の意味があり、波千鳥文様といわれます。
水辺や楼閣、山水など風景を細かく描いた図案で、大奥で重用された事から格調高く、自然を慈しむ心を表しています。
蝶は、卵から幼虫になり、さなぎを経て美しい蝶へとその姿を変化させる事から「不老不死」の象徴とされています。
蛙・兎・猿などが遊戯するさまを擬人化した京都高山寺所蔵の絵巻で、変わりゆく世界の多様性を描いているとされています。
室町時代に流行し、高度な技術が要するため友禅染の発達から姿を消した「幻の染」といわれています。
楽器の文様は、大きな音色が鳴る事から、見事な実がなるという意味にかけて豊作の吉祥文様になります。
古来より神事にかかせない魔除けの力を持った木とされ、厄除けの意味を持ちます。
「鶴は千年」といわれるように「生命力の豊かさ」、長寿を意味します。
ゆるく孤を描いた芝草に露の玉を散らした文様で、清涼感がある事から夏の着物や帯によく用いられます。
中国では「虎嘯けば風生ず」という言葉があり、虎は風を従えるように、天子に徳があれば必ず賢臣があらわれることを表現しています。
前進するのみで素早く捕食する事から、「勝ち虫」といわれ兜などによく使用される文様になります。
秋の七草の一つで、控えめな日本女性をなぞらえ「ヤマトナデシコ」といわれますが、実は「勇敢」・「大胆」といった意味があります。
「難(なん)を転(てん)じて福となす」の意味に引っ掛けたおめでたい文様です。
「鮑」という貴重な縁起物を簡略化したもので、人との繋がりを表し、長寿の象徴とされています。
まとめ
今回ここでは、振袖に描かれた古典柄に込められた意味【その4(たな行)】をご紹介いたしました。
本当に着物らしい柄といえばやはり「古典柄」の着物です。
女性の美しさを引き立てることもさることながら、歴史的伝説に基づくものや宗教上の信仰によって守られてきたもの、
魔除けや厄除けといった無病息災の願いが込められた「古典柄」の魅力は奥深さを感じ取れます。
古典柄それぞれの名前の美しさや込められた意味を知ることで、着物の美しさを楽しんでくださいね。
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