最近は、家族写真ってあまり撮る機会がありませんよね。
子供の頃の記憶を思い出しても、お宮参りと七五三、十三参りの時ぐらいでしょうか?
成人式を過ぎると、結婚式ぐらいしか家族写真を撮る機会ってありませんよね。
ですので成人式は、「お嬢様の前撮り」が家族写真を撮る絶好の機会となります。
その時期にしか残せない記念写真として、後々楽しい思い出を振り返ることができます。
あくまでお嬢様の前撮りついでとなりますが、家族写真を撮るのであれば、ご家族様の服装を考える必要がありますよね。
今回は、成人式の家族写真で、ご家族様の服装についてご紹介させて頂きます。
成人式で家族写真を撮る意味は?
お宮参りや七五三など通過儀礼ごとに家族写真を撮影する文化が、日本にはあります。
実は、成人式も通過儀礼の冠婚葬祭で「冠」にあたる人生の大きな節目となります。
今、この大切な瞬間は、後になってから撮影できるものではありません。
また、お嬢様が結婚してからは新しい別の家族として巣立つため、家族水入らずで写真を撮れる数少ない機会です。
成人式の家族写真は、なにものにも代えがたい家族の歴史や絆を実感させてくれる意味があるのだと思います。
家族の歴史
どのご家庭にも、日常生活で子供の入園式や卒園式、運動会や家族旅行など、子供の成長を見守ってきたアルバムがあると思います。
誕生した赤ちゃんの頃から、誕生日ケーキを美味しそうに頬張る姿、当時住んでいた家の中の雰囲気など、アルバムを見返すと懐かしさで胸がいっぱいになりますよね。
それと同様に家族写真は、家族で特別な記念日を迎えた喜びの瞬間を残してくれます。
子供の時の懐かしい写真とは別に、「家族の歴史を刻む大切な記念写真」として意味を持ちます。
家族の絆
核家族化が進み、家族関係が希薄になってきている今、家族写真は「家族の絆」を感じさせてくれます。
現在、「子供が親へ感謝を伝える機会」や「親が子供へ励ましの言葉を伝える機会」が少なくなっていますね。
海外では、クリスマスや結婚記念日などにファミリーフォトを撮る素敵なご家庭が多くありますが、日本では気恥ずかしさからかあまり浸透していないように思います。
ですが家族写真では、子供が親へ立派に成長した晴れ姿を披露でき、親は子供が立派に成長した事を実感できる機会です。
親へ感謝のお手紙を書くお嬢様や撮影後にご家族でお食事に出掛けるご家庭もあります。
このように家族写真は、家族の絆や幸せを実感させてくれるセレモニー的な意味があるのではないでしょうか。
家族写真でのご家族様の服装は?
お嬢様が振袖を着用している中、ご家族様はどんな服装で家族写真に写れば良いのか、迷ってしまいますよね。
基本的には、フォーマルな装いがおすすめです。
せっかく写真館で撮影してもらうのですから、カジュアルな普段着では出せないきちんと感を出しましょう。
特にお母様は、めったに無い機会だから私も着物を着ようかしら?と考える方もいらっしゃいます。
しかし、お嬢様の振袖姿がメインの写真だからと言って、自分も着物を着たいけど遠慮される方もいるようです。
実際に家族写真を撮られているご家族様をご紹介させて頂きますので、ご参考くださいませ。
お父様の服装
お父様の服装は、スーツが一般的です。
礼服だとかたすぎる印象がありますので、ビジネススーツやジャケット&スラックスの組み合わせでもOKです。
また、ジャケットの胸ポケットにハンカチーフをアレンジするのもオシャレになります。
お気に入りのスーツで凛とした姿で撮影に臨みましょう。
お母様の服装
お母様の服装は、フォーマルなセレモニースーツか着物が一般的です。
セレモニースーツは、フォーマルなカッチリ感がありますので、キレイに写真映えします。
また、着物を着たい方は、遠慮せずに着用しましょう。
前撮りは、成人式のお嬢様がメインのアルバムとなりますが、家族写真はそのアルバムには入れないのが一般的です。
つまり家族写真は、別に作成してもらいますので、お嬢様がメインではなく、家族全員がメインの写真となります。
さらに振袖姿のお嬢様よりも、着物姿のお母様の方が目立つということはありませんので、着物を着たいお母様は遠慮せずに着用しましょう。
着物の種類は、格が高すぎず低すぎない準礼装の訪問着がおすすめです。
訪問着を着用される場合は、注意したい点が2つあります。
- 着物のコンディション
- 小物類の確認
長年の保管状態によっては、たとう紙をあけるとシミなどで着物の状態が悪い場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
訪問着だけがあっても着れる訳ではありませんので、長襦袢、袋帯、重ね衿、帯締め、帯揚げ、着付け道具、バッグ、草履が全て揃っているか確認が必要となります。
兄弟の服装
兄弟の場合、お兄様か弟様で服装が異なります。
お兄様はスーツ、弟様は中高生ですので学生服が一般的です。
中には、お嬢様の振袖に合わせて羽織袴を着用することがあります。
姉妹の服装
姉妹の場合も兄弟の時と同じく、お姉様か妹様で服装が異なります。
お姉様はフォーマルドレスかスーツ、妹様は学生服が一般的です。
フォーマルドレスは、カラーや素材で華やかさときちんと感を魅せましょう。
また、お姉様の振袖やママ振袖をお持ちの場合もしくはお姉様の卒業袴のタイミングと合う場合は、姉妹一緒に振袖を着て撮影される方もいらっしゃいます。
2人が振袖や袴を着用すると、とても華やか雰囲気になり、おすすめです。
お祖父様お祖母様の服装
家族写真に、お祖父様やお祖母様を呼んであげたら、大変喜んで頂けます。
お近くにお住まいでしたら、ぜひ可愛い孫の晴れ着姿を見せてあげてください。
お祖父様やお祖母様の服装は、フォーマルな雰囲気が理想ですが、高齢ですときっちりした服装は疲れますし、撮影が長時間に及ぶ場合など考慮し、普段着やカジュアルな服装で家族写真を楽しんでもらうようにしましょう。
まとめ
その瞬間の幸せを形に残すことができる家族写真。
特に成人式の前撮りでは、成人を迎えるお嬢様の振袖姿と一緒に家族写真が撮れるタイミングとなります。
特別な記念日として、フォーマルな服装で家族写真を撮影されてみてはいかがでしょうか。
先で家族写真を振り返ると、家族の歴史や絆を感じさせ、人生を豊かにしてくれます。
みやたけ工房では、『成人式』という一生に一度しかない通過儀礼を通じて、ご家族様の想いや絆を伝えていければと思っています。