振袖に描かれた古典柄に込められた意味【その2(か行)】

振袖に描かれる古来より伝わる伝統文様。
実は、柄のデザイン一つひとつに人々の願いや文化が込められているんです。
柄の意味や由来を知っていれば振袖選びがもっと楽しくなるはず。
吉祥文様・有職文様・草花文様・正倉院文様・名物裂文様・辻が花文様・風景文様などの主な古典柄をご紹介させて頂きますので参考にしてみてください。

古典柄一覧(か行)

  • 貝桶

古典柄の貝桶に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

「貝合わせ」という遊具の一つで、対になる貝を違えない事から夫婦和合の意味があります。

  • かえで

古典柄のかえでに込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

紅葉は、秋を代表する植物で別名「秋の桜」ともいわれ、四季を感じる文様として親しまれています。

・ 鏡

古くから鏡は、剣や勾玉とともに祭具として、神様が宿る依代の一つとされています。

  • 籠目

古典柄の籠目に込められた意味
竹などで編んだ籠の網目の連続文様は、魔除けの効果があるとされています。

古典柄の霞に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

本来形のない霞がたなびく様を日本的な感覚で文様化したものになります。

  • 鹿の子

古典柄の鹿の子に込められた意味
神の使いとされている鹿の背中の斑点に似ている事が由来で、絞り染めの「鹿の子絞り」は奈良時代から始まっています。

  • かまわぬ

古典柄のかまわぬに込められた意味
元々は町奴達が好んで身につけ、歌舞伎役者の七代目市川団十郎が舞台で用いた事から庶民で流行した「構わぬ」にかけたしゃれた文様になります。

古典柄の亀に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

「亀は万年」といわれるように長寿の意味を持ちます。

  • 華文

古典柄の華文に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

一般的に花名のない花を抽象化し、丸い形に文様化したものになります。

  • 唐草

古典柄の唐草に込められた意味
つる草が四方八方に伸びて絡み合う様子は、生命力を象徴し長寿や繁栄を表しています。

  • 観世水

古典柄の観世水に込められた意味
能楽の家元、観世家が用いた水文様で「流れる水は腐らず」といわれる事から清廉・正義を意味します。

  • 含綬鳥(がんじゅちょう)

古典柄の含綬鳥(がんじゅちょう)に込められた意味
おめでたい事が起きる前兆を告げる瑞鳥で、権力の象徴の意味もあります。

  • 桔梗(ききょう)

古典柄の桔梗(ききょう)に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

秋の七草の一つで、「永遠の愛」・「誠実」・「従順」を花言葉として持っています。

  • 雉(きじ)

古典柄の雉(きじ)に込められた意味
国鳥にも指定されており、雌は母性愛と繁殖力が強い事から、豊作や子孫繁栄の意味を持ちます。

  • 几帳(きちょう)

古典柄の几帳(きちょう)に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

平安時代の屏風のような物で、優美で雅な物とされています。

  • 亀甲

古典柄の亀甲に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

六角形の連続模様で、亀の甲羅に似ている事から、亀甲と呼ばれ長寿の意味があります。

古典柄の桐に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

桐は鳳凰の住む木として尊ばれ、豊臣秀吉の紋として格調高い文様です。

  • 孔雀

古典柄の孔雀に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

美しい姿もさることながら、サソリや毒蛇を好んで捕食する事から、邪気を祓う益鳥として尊ばれています。

  • 薬玉

古典柄の薬玉に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

薬を入れていた魔除けの飾りが起源で、不浄を払い邪気を避ける意味があります。

  • 雲取り

古典柄の雲取りに込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

千差万別する雲の形に吉凶を託す図案として、古くから好まれています。

  • 源氏車

古典柄の源氏車に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

御所車の車輪のみを文様化したもので、どこまでも回転するということから縁起の良いものとされています。

  • 源氏香

古典柄の源氏香に込められた意味
52種の香木の中からランダムに5種を焚いて同異をあてる香道からうまれた「組香くみこう」という貴族の遊びで模様により吉凶を占う意味を持ちます。

古典柄の鯉に込められた意味
龍門といわれる急流の滝を昇った鯉は龍になるという言い伝えから、吉祥紋として珍重されています。

  • 格子

古典柄の格子に込められた意味
格子のマス目は魔物を見張ると言われ、魔除けの意味を持ちます。

  • 工字繋ぎ

古典柄の工字繋ぎに込められた意味
「工」の字を斜めに崩して繋ぎ合わせた連続模様で、延命・長寿の意味があります。

  • 光琳波

古典柄の光琳波に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

尾形光琳が創始した装飾的な波文様で、「清浄」の意味を強く持ちます。

  • 独楽

古典柄の独楽に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

まっすぐ芯が通っていることから「意志を貫く」という意味と、回る姿から「お金が回る」という意味が込められています。

  • 格天井

古典柄の格天井に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

天井に角材を格子に組んで裏に張った板に書かれた絵柄で、礼装として格式高い文様になります。

  • 御所車

古典柄の御所車に込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

平安時代の貴族の乗り物で、富と華やかさの象徴とされています。

  • 御所解き

古典柄の御所解きに込められた意味
※写真は、みやたけ工房より引用

四季の草花を細かく表現しており、武家女性の古典文芸に対する教養を意味しています。

  • 御所人形

古典柄の御所人形に込められた意味
結婚の時に贈る御所人形を意匠化したもので、子供の健やかな健康を願う文様になります。

まとめ

今回ここでは、振袖に描かれた古典柄に込められた意味【その2(か行)】をご紹介いたしました。
本当に着物らしい柄といえばやはり「古典柄」の着物です。
女性の美しさを引き立てることもさることながら、歴史的伝説に基づくものや宗教上の信仰によって守られてきたもの、
魔除けや厄除けといった無病息災の願いが込められた「古典柄」の魅力は奥深さを感じ取れます。
古典柄それぞれの名前の美しさや込められた意味を知ることで、着物の美しさを楽しんでくださいね。

似合う色がわかるパーソナルカラー診断
あなたの印象は、6秒で決まる。
「振袖色を間違えると成人式が台無しに!」

友達と振袖の話がでたら「赤にした…」とか、色を伝えようとしませんか?
人の印象には柄ではなく色が一番残るからです。
好きな色=似合う色とは限りません。
あなたが似合う色と似合わない色を知ることが大切です!
成人式の古典柄振袖のご購入、レンタル、ママ振は「みやたけ工房」にお任せ下さい。
振袖選びで大切なあなたの似合う色がわかるパーソナルカラー診断で、人とかぶらない想い出に残る成人式となるよう振袖選びをお手伝い致します。

まずは、無料振袖カタログをご請求頂き、ご参考にご覧ください
振袖に描かれた古典柄に込められた意味
最新情報をチェックしよう!