振袖に描かれる古来より伝わる伝統文様。
実は、柄のデザイン一つひとつに人々の願いや文化が込められているんです。
柄の意味や由来を知っていれば振袖選びがもっと楽しくなるはず。
吉祥、有職、草花、正倉院、名物裂、辻が花、風景などの主な古典柄文様をご紹介させて頂きますので参考にしてみてください。
古典柄一覧(あ行)
- 葵
茎が長く伸びて葉をつける事から「発展」を意味し、徳川家の紋として格調高い文様です。
- 麻の葉
麻の葉は成長が早い為、我が子に元気に育って欲しいという願いと魔除けの意味があります。
- 紫陽花
梅雨の長雨の時期でも耐え忍び美しい花を咲かせる事から、辛抱強い愛情を意味します。
- 網目
網目同士を引っ掛けるように交差した文様で、福を「からめとる」・「すくいとる」といわれています。
- 菖蒲(あやめ)
ショウブともいい、勝負・尚武(武士の心得)と同音のため、甲冑や武具などに多く使用され、延命長寿を願う意味があります。
- 有栖川
一説によると有栖川家が所蔵していたからともいわれる名物裂の文様です。
- 糸巻
糸を巻いておくための道具で、長い人生を意味し長寿を表しています。
- 市松
碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様。歌舞伎俳優「佐野川市松」がこの柄の袴を用いた事が始まりとされています。
- うさぎ
ピョンピョンと飛び跳ねる姿から「跳躍」、多産な事から「子孫繁栄」を意味します。
- 渦巻
自然現象である雷をかたどった模様で、「雷文」ともいわれ古来中国より伝わった文様になります。
- 梅
梅は、寒さ厳しい冬に咲くため、女性の品格と強さを表現しています。
- 鱗(うろこ)
魚のうろこに似ているのが由来で、蛇や蝶の脱皮から連想した「厄を落とし再生する」という厄除けの文様になります。
- 江戸小紋(角通し)
柄の縦と横が直角に交差し、同じ間隔で点が並べられた文様で、縦にも横にも「筋を通す」という意味があります。
- 江戸小紋(行儀)
規則正しく四十五度で交差する点が等間隔に並んだ文様で、行儀作法の「礼を尽くす」とう意味があります。
- 江戸小紋(鮫)
鮫皮状に細かい粒の扇形の模様を重ねた文様で、鮫の肌が硬い事から鎧に例えらえ厄除けや魔除けの意味を持ちます。
- 江戸小紋(大小あられ)
降る霰を文様化したもので、「水玉模様」や「ドット柄」ような親しみがあるのが特徴です。
- 江戸小紋(万筋)
万筋とは、万の縞があるという意味でとても細かい縦縞の文様になります。
- 鴛鴦(おしどり)
雄雌が仲睦まじく、夫婦円満の意味があります。
- 威毛(おどしげ)
武将が陣中で着用した威毛(鎧をおどした糸や革、毛)は、矢を通さず万里を排ずという願いを込めた文様になります。
- 尾長鳥
尾の長い鳥を合わせ理想化した鳥文様で、華麗さや優雅さを表現しています。
まとめ
本当に着物らしい柄といえばやはり「古典柄」の着物です。
女性の美しさを引き立てることもさることながら、歴史的伝説に基づくものや宗教上の信仰によって守られてきたもの、
魔除けや厄除けといった無病息災の願いが込められた「古典柄」の魅力は奥深さを感じ取れます。
古典柄それぞれの名前の美しさや込められた意味を知ることで、着物の美しさを楽しんでくださいね。
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